前回の続きです。
午後に行われる実技試験は、各1時間15分の記述式の問題を2つ受ける必要があります。また選択式の学科試験に合格しないと採点すらしてもらえません。7割以上の点を取れば合格ですが、難易度により調整される場合もあります。
実技試験の内容は、以下の通りです。
①気象概況及びその変動の把握
②局地的な気象の予報
③台⾵等緊急時における対応
上記に基づき、実技試験1と実技試験2で異なるテーマが出題されます。
さて私の結果は、、、
1回目(第23回):一般合格、専門不合格、実技は採点に至らず
2回目(第24回):一般免除、専門合格、実技不合格でした。。。
・使用教材と勉強方法
実技試験は独学では難しい部分があると思います。というのも問題集や過去問で正答を知ることは出来ますが、その内容と自分の記述がどこまで一致しているのか、判断しにくいからです。
ここで力を発揮したのが、通信教育でした。当時は気象業務支援センターが通信教育をやっていたので、それを利用しました。今ならオンライン教育が、これに該当するでしょう。自分の記述を郵送すると、赤ペン先生が直して返送してくれます。この作業から書き方のポイントを学べたと思います。記述のある実技試験では、通信教育に限らず、客観的な指摘を得られる機会を設けることをお勧めします。
実技試験において、温帯低気圧、台風、寒冷低気圧、梅雨前線、太平洋高気圧、北東気流といったテーマが頻出で、それに合わせた気象情報への着眼点を持つことが大切だと思います。そう気象予報士は、天気図を読み込む人なのです。出題されたテーマから適切な着眼点を導き、記述する方法を学ぶのが、実技試験の勉強になるでしょう。
私が使用した教材の情報は古いので、今ならこのテキストが後継になりそうです。
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4冊に分かれたテーマ別の解答と解説は、よくまとまっているのですが、第1回から第20回の問題から抽出しているため、傾向が少し古いかもしれません。
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そして仕事の合間に受け続けた結果は、、、
3回目(第25回):一般免除、専門免除、実技不合格
-回目(第26回):仕事のために受けられず
4回目(第27回):一般合格、専門合格、実技合格
最終的に学科の免除も切れた4回目の受験で合格しました。その後は気象庁に登録し、その知識を仕事に生かしつつ、気象に関連する委員会に出席したり、シンポジウムに出席したりしています。ただし気象予報士の資格を必須とする活動ではないため、私が気象予報士だと知っているのは家族だけです(笑)。それでも勉強して良かったと思えるのは、私も天気のことを考えるのが好きなのでしょう。
最後に気象庁が無料で提供している教科書を紹介します。試験の勉強用というより、取得後に興味を持って読みたくなる資料です。そして無料です!
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/expert/index.html