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気象予報士 PR

天気図を読み込む人、気象予報士とは

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明日は洗濯日和かな、、、そういった日常生活の疑問にも役立つ天気予報ですが、その最大の目的は自然災害を予測し、人命を救うことにあります。そのため現代の気象業務では、最先端の技術を投入したスーパーコンピューターによる数値予報が基本になっています。そして各種の予測支援資料(天気図)は、その数値予報に基づき気象庁が作成します。気象予報士は、そのように提供された天気図を読み込む能力がある人だといえるでしょう。

気象予報士についてよくある誤解が、気象キャスターに必要な資格だという認識です。気象キャスターに必要なのは映える要素で、この資格がなくても、天気予報は伝えられます。

 

この資格を取ると何が出来るのでしょうか?

気象業法では次のように定められています。
・予報業務許可事業者は、予報業務を行う事業所ごとに気象予報士を置かなければならない
・同事業者は、予報業務のうち現象の予想については気象予報士に行わせなければならない
つまり予報業務許可事業者で働く場合、業務独占資格として使えるのです。

 

その予報業務許可事業者には、どのような会社があるのでしょう?

以下のページをご参照ください。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/minkan/minkan.html

予報業務許可事業者でなければ使えない資格であり、合格率も約5%と難しいのに、1年に約6,000人の方が受験するのは不思議ですね。気象庁が行ったアンケートによると、この資格を取得し、予報業務許可事業者で働く方は全体の1割未満でした。それ以外は天気が好きで気象予報士の資格が欲しいという方や、現在の仕事にその知識を生かしたいという方がほとんどのようです。天気というのは、とても身近で興味の対象になるのでしょう。また個人で予報業務許可事業者に登録している方は、気象情報を提供するサイトを運営しているようで、資格の活用として面白い方法ですね。

 

私が最初に天気予報を意識したのは、大学の頃だったと思います。登山に参加する一環で、天気図の講習会があり、ラジオの気象通報から天気図を記入する方法を学びました。天気予報というより天気図の書き方を知った段階ですね。ラジオによる天気図の記入は登山の3日前から行う儀式で、忘れると腕立て100回でした(笑)。ネットを使えば簡単に天気図が手に入る現在では、前時代的な伝統だった気もしますが、当時は真剣にやってました。

今は人や物を運ぶ仕事に携わっているのですが、その教育段階で本格的に気象を学ぶことになりました。仕事の出発前に気象情報を確認する必要があるのです。自分が確認すれば終わりではなく、教官に説明する能力を求められました。高層天気図や悪天予想図といった多くの予測支援資料を使って説明していましたが、こちらも今から思えば、訓練という要素が強く、基礎的な確認方法だったなと思います。最初に読む気象の教科書としては、以下の『新・天気予報の手引』が有名ですね。この辺の教育が土台になり、気象予報士の勉強に役立ったと思います。

 

就職しても気象は安全に直結する重要な知識であり、常にもっと詳しくなりたい、判断の根拠を持ちたいという気持ちを抱いていました。気象予報士の試験は難関だと聞きましたが、仕事に役立つ資格だったので、受けることに決めました。

上記の通り、気象予報士は業務独占資格なので、その活用には気象関連の会社で働く必要があります。そのため多くの受験者と同じように、天気のことを考えるのが好き、今の仕事に知識を生かしたい、そういった気持ちがあれば、受けてみてもいいのではないでしょうか。

次回に続きます。

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