前回の続きです。
気象予報士の試験は、午前に行われる選択式の学科試験と午後に行われる記述式の実技試験があります。また選択式は「予報業務に関する一般知識」と「予報業務に関する専門知識」に分かれます。試験時間は各1時間で、15問中11問以上を正解すれば合格になります(難易度により調整する場合もあり)。
一般知識の内容は、⼤気の構造、⼤気の熱⼒学、降⽔過程、⼤気における放射、⼤気の⼒学、気象現象、気候の変動、気象業務法その他の気象業務に関する法規になります。
専門知識の内容は、観測の成果の利⽤、数値予報、短期予報・中期予報、⻑期予報、局地予報、短時間予報、気象災害、予想の精度の評価、気象の予想の応⽤になります。
一般知識と専門知識に分かれていますが、取り扱う内容が異なるだけの典型的なマークシートの試験です。文系か理系かと聞かれると、理系寄りの問題ではあります。暗記中心の法規や計算中心の熱力学といった特徴により、暗記は得意だけど計算は苦手とか感じるかもしれません。苦手な分野があっても教科書と問題集を勉強すれば、学科試験は十分に対応できると思います。
・使用教材と勉強方法
私は気象に関する基礎知識があったので、気象学のバイブルといわれる『一般気象学』から読み始めました。
しかしこのバイブルはやや難解なので、市販のテキストを読んでから、若しくは並行して読むことをお勧めします。私がこの試験を受けたのは、2005年になります。そのため使用した教材の情報は古いのですが、今ならこのテキストが後継になりそうです。
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問題演習に関して、当時は気象業務支援センターが通信教育をやっていたので、それを利用しました。オンライン教育とかも珍しい時代で、本当に郵送でやり取りしてました(笑)。ただし選択式の学科試験は、通信教育のメリットがあまり感じられませんでした。独学でも問題集を購入したり、過去問をダウンロードすれば、十分に対応できると思います。学科試験の勉強は、実技試験の対策にも役立つでしょう。
学科試験には免除制度があり、受かった科目は合格発表日から1年以内(続けて受ければ2回分)の試験で免除されます。また実技試験は学科試験と同日に行われるため、特に受験資格はありません。しかし学科に受からないと、実技は採点すらしてもらえません。
ということで、学科試験の結果ですが、、、
1回目(第23回):一般合格、専門不合格、実技は採点に至らず
2回目(第24回):一般免除、専門合格、実技???
2回目で学科試験には受かりましたが、実技試験の結果はどうだったでしょう?
次回に続きます。