前回の続きです。
FP2級の受検資格を得るため、まずは3級の勉強を始めました。FPの魅力でもあり、大変でもあるのは、試験で扱う分野が多い点です。
①ライフプランニングと資金計画
②リスクマネジメント
③金融資産運用
④タックスプランニング
⑤不動産
⑥相続・事業継承
学科試験では、何と6つの分野を学ぶことになります。個人資産相談業務の実技試験では、上記からリスクマネジメントを除いた範囲になり、5つの分野から出題されます。
どうですか?面白そうですよね。FP3級の学習前、金融/財務/経理の実務経験がない私にとって、③金融資産運用は経済学部の知識と株式投資の経験で何とかなりそう、④タックスプランニングも確定申告をやっていたので大丈夫、①ライフプランニングと②リスクマネジメントは日常生活で知っているレベル、⑤不動産と⑥相続・事業継承はほぼ白紙という状態でした。
ここから分かるように、FPで取り扱う分野は皆さんの資産形成にかかわることなので、多少なりとも関連の知識を有しているはず、ということです。知っていることを深めてみようといったスタンスで、FP3級に取り組んでみるのもお勧めです。
教科書と問題集は人気の『みんなが欲しかった!』シリーズを使いました。この教科書と問題集は2冊で1セットという感じですね。学ぶことは幅広いですが、実生活にも役立つ知識が多く、内容も興味深かったです。もちろん暗記する項目はありますが、それはどの資格でも同じでしょう。私は教科書を1周してから、とりあえず問題集に入りました。教科書はその後、問題集を解きながら理解が弱い部分の参考書として活用しました。FP2級に向けての基礎固めという意識もあり、3級の学習は順調に進みました。
ネットで調べると「実技試験は学科試験の知識を使って解ける」とのことだったので、3級の書籍は上記の2冊だけ購入し、実技試験に特化した問題集は必要ないと判断しました。
また以下のサイトの1問1答も便利でした。当時(2015年)はアプリで勉強するという意識が低く、タブレットでPDFの過去問を見る程度しか出来ませんでした。今なら便利なアプリがたくさんあると思います。
FP3級の合否は6割の絶対評価で決まり、合格率は60~70%前後とのことです。私の勉強方法を簡単にまとめると、教科書 1周+問題集 2~3周+隙間時間にネットで1問1答をやることで、無事に合格しました。FP3級は楽しみながら勉強できたと思います。
資格を取得して数年たち、FP3級が役に立ったか実体験を振り返ってみると、
①ライフプランニングと②リスクマネジメント:
自分の資産形成や保険構成が一般論から大きく外れていないかを確認できた
③金融資産運用:
全体の俯瞰には役立ったが、どう運用するかは個別の知識が必要だった
④タックスプランニング:
確定申告で十分に使えた
⑤不動産:
不動産を取得した際に背景的な知識として役立った
⑥相続・事業継承:
贈与と相続が発生した際に背景的な知識として役立った
上記のようにFP3級の体系的/網羅的な知識があれば、日常生活のイベントに対して、基本的/一般的な方法論から大きく踏み外すことはなくなるでしょう。イベントの発生ごとに、ネットで調べたり専門家に聞いたりも出来ますが、自分でその状況を俯瞰し判断できるのは心強いと思います。
次回に続きます。