まだ無人航空機の国家資格が出来る前、ドローンで使えそうな免許を調べていると、気になる記述を見つけました。
・5.8GHz帯の周波数を使用するレース向けのFPVドローン
→第四級アマチュア無線技士以上が必要
・5.7GHz帯の周波数を使用する産業用ドローン
→第三級陸上特殊無線技士以上が必要
これを読んでも実際に無線の免許が必要な機体は少ないですし、この周波数帯のドローンを飛ばす予定もなかったので、頭の片隅に「ふ〜ん、業務用は陸上無線の免許なんだ」という印象が残った程度の説明でした。
そんな折、ネットの書き込みでまた気になる情報を見かけました。航空無線通信士を持ち、実際に飛んでるパイロットは第二級陸上特殊無線技士の資格が無試験で取れるというのです。
総務省告示150号:https://www.tele.soumu.go.jp/horei/law_honbun/72374000.html
告示によれば、アマチュア以外の無線設備の操作を行った業務経歴(6か月以上)で免許がもらえます。つまりパイロットは航空機の無線(航空機局)を操作してるため、経歴証明書を書いて申請書と共に出せば、二陸特がゲットできることになります。もちろんパイロットに限らず、航空無線通信士を業務に使う管制官や運航管理者、航空に限らず二級以上の海上無線通信士でも要件を満たせると思います。
無試験というのは何と甘い響き、これは取るしかない!三級より強い二級がもらえますし(トレカじゃない)。
陸上の免許を持っていれば、警察や消防、タクシーの無線が使えます。特殊と付いているのは簡単バージョンという意味合いで、二級と三級はレーダーや衛星の電波を使える点に違いがあります。雑な説明ですみません。。。ドローンだけなら四級や三陸特で十分なんですけどね。
ちなみにタクシーの運転手さんは無線の免許を取っているのかといえば、管理者の基地局側(会社の本部)に三陸特以上の免許保有者がいれば必要ないとのことです。知らなかった〜。
無試験ということで鼻息も荒く、早速書類の準備を始めました。といっても経歴証明書と申請書を記入し写真と印紙も貼って、住民票やら返信用封筒をそろえれば、後は送るだけで終わります。費用は印紙代1,750円と郵送費のみ。
詳細:https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/operator/index/index.htm
経歴証明書:https://www.tele.soumu.go.jp/resource/j/operator/12_1.pdf
それから待つこと1か月弱。かっこいい富士山のホログラム入りキラカードが届きました(トレカじゃない)。おっさんにはまぶしいナウなヤングだけが持つというプラスチックカードでした!
業務経歴により無試験という裏技でゲットした第二級陸上特殊無線技士、書類を提出するだけだったので、ありがたみが少ないと感じるのは身勝手かもしれませんね。