今やほとんどの業界で、IT=情報技術に関する能力は不可欠になっていると思います。私の職種でもネットの利用は当然ながら、WordやExcelといった基本的なソフトを使えることが求められるようになりました。この傾向は今後も続くでしょう。
・初級シスアドから基本情報技術者へ
私は子供の頃からパソコンに触れていたので、ITに関して断片的な知識はありました。しかしそれをもっと体系的に勉強したい、また客観的に把握したいという気持ちがあり、取得した資格が初級システムアドミニストレーターでした。今は亡き初級シスアドについては別に書くとして、システム開発者ではない私は、この資格を得たことで十分に満足していました。
その後はITに関して、特に不自由を感じることなく数年がたちました。そして役職に就いた頃、Excelに触れる機会が増えました。表計算ソフトを上手に使えると仕事が出来るように見えるよね(本当は仕事が出来なくても)、、、という偏見により、もっとかっこいいエクセル使いを目指そうと思いました。調べるとMOSといったベンダー資格もありましたが、基本情報技術者試験のプログラミング言語に、以前は含まれなかった表計算が取り入れられたと聞き、汎用性がありそうなこちらを受けることに決めました。
・使用教材と勉強方法
基本情報技術者試験に合格するための最大のポイントは、どの問題を解くか(捨てるか)という選択にあると思います。試験の合否は、6割の絶対評価で決まります。勉強中はすべての内容を理解しようと教科書に目を通しましたが、実際の試験では制限時間もあるため、苦手な問題は飛ばして6割を確保する方針がお勧めです。
試験を受けるに当たって、まずはプログラミング言語を選ぶ必要があります。私の場合は表計算になりますね。それ以外に午後の部は問2~7の6問から4問を選ぶ、言い換えれば2問を捨てることが出来ます。あなたならハード(ソフト)ウェア/データベース/ネットワーク/ソフトウェア設計/プロジェクトマネジメント/システム戦略の中からどの問題を選びますか?
午前の部でも選択が大切です。午前はテクノロジ系/マネジメント系/ストラテジ系の3分野から出題されます。苦手な分野に時間を取られないよう、問題を飛ばすといった判断も必要でしょう。
教科書は以下の2冊を使いました。栢木先生はシスアドで使っていたのとデザインが好きなので購入しましたが、どちらか1冊というのであれば、きたみ先生だけでも十分だと思います。どちらもイラストが豊富で、とても分かりやすいです。教科書が親しみやすいのに対して、問題集は無機質なので、そのギャップに戸惑いを感じてしまうかもしれません(笑)。
私は上記の2冊を1周してから過去問題集に入りました。パーフェクトラーニングは分厚くて重いです(笑)。4回分の問題が紙面に収録され、ダウンロードできるPDFも含めると計16回分の過去問に取り組めます(2020年版は18回分)。試験までに8回分の過去問しか解けませんでしたが。。。
過去問をやりながら、自分が得意な問題と苦手な問題を見極めましょう。これが本番で役に立ちます。私の場合、午前なら基礎理論は苦手でストラテジ系は得意、午後ならハード(ソフト)ウェアとソフトウェア設計は苦手で得意は特になし(笑)といった感じでした。すべての内容を勉強するにしても、過去問から得ていた感触により、本試験では捨てる問題を素早く判断できるようになると思います。
・試験を振り返ると
試験は昼食を挟み各2時間30分なので、長くて疲れると思います。午前は過去問の流用もあり比較的楽ですが、午後は文章が長く問題も刷新されるため、集中力を維持するのは大変でした。マークシートの記入ミスにも注意が必要ですね。
当日は最後まで何とか意識不明にならずに頑張ることが出来、結果は約7割で合格しました。かっこいいエクセル使いになるという初心を途中で見失ってしまい、6割以上の点を取ることが目的となってしまったのは反省点です。勉強した期間は約1か月半で、ネットやアプリは使いませんでした。試験の内容は幅広いですが、合格の基準は6割なので、苦手な分野に負けず、あきらめないで突き進みましょう!